「アメリカにはいじめはない」とデーブ・スペクターはよく言うが、そんなことはウソであることは、映画やドラマを見てもわかることだと思う。人が多く集まるだけで必ず「いじめ」は起こるのだ。大人の世界にもあるんだから、分別のない子どもの世界にあるのは当然だと思う。お笑い番組の影響もあると思うが、それは原因ではない。「いじめをなくそう!」と呼びかけても、どれだけの効果があるのでしょう。
英国で多数の有名人が19日、「いじめ撲滅」を呼び掛ける慈善団体Beatbullyingのキャンペーンに協力して、動画共有サイト、ユーチューブ(YouTube)に「いじめをなくそう!」と呼び掛けるメッセージ・ビデオを投稿した。
このビデオに参加しているのは、俳優のパトリック・スチュワート(Patrick Stewart)さん、イングランド・プレミアリーグ、アーセナル(Arsenal)のアーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)監督、元陸上競技選手のケリー・ホームズ(Kelly Holmes)さん、モデルのペニー・ランカスター(Penny Lancaster)さん、歌手のショーン・キングストン(Sean Kingston)さん、ローナン・キーティング(Ronan Keating)さん、ベス・ディットー(Beth Ditto)さん、ダニー・ミノーグ(Danni Minogue)さん、ポップ・グループのガールズ・アラウド(Girls Aloud)。
インターネット上に子どもたちからの「いじめ」を訴える声が増えるなか、Beatbullyingは子どもたちへの支援を目的に、いじめられた経験や対策となるアドバイスが共有できる「いじめ撲滅チャンネル」をユーチューブ上に設置した。いずれは、いじめ撲滅活動で世界最大規模のサイトにしたいという。
英国では最近、「ハッピースラッピング(Happy-slapping)」とよばれる悪質な行為が大きな問題となっている。個人または集団が見知らぬ相手を襲い、その様子をカメラ付き携帯電話で撮影し、携帯電話で送り合ったりオンライン上に公開するというものだ。
ビデオの中でガールズ・アラウドのメンバーキンバリー・ウォルシュ(Kimberley Walsh)さんは、「ハッピースラッピングは面白いかもしれない。でもバス停で殴られたのが家族だと分かったら? もし、自分や家族を中傷するビデオがネット上で不特定多数の人に見せられたらどう思う?」と問い掛け、「今年に入って英国だけで20人以上がいじめを苦に自殺した。面白くも何ともない」と訴えている。
また、ディットーさんは、「人をロッカーに押し込んじゃいけない。そんなことは面白くも何ともない。何も生み出さない。人生はもっとやるべきことがたくさんある」と呼び掛けている。
英国放送協会(BBC)のラジオDJのScott Millsさんは若者に対し、「ビデオ投稿者は追跡することが可能だし、ネット上に公開したビデオは完全に削除できないこともある」とクギを刺す。
Beat Bullyingが設置したこのサイトでは、「どうすれば、いじめられるのを防げるのか。どうすれば、いじめる側にならないか」についての情報を子どもたちに提供している。「これは画期的な情報提供手段だ」と話すのは、同団体のSarah Dyer氏。「自分がいじめをすることは絶対にないと思っているような子が、ネット上で面白がってやってやっているのは、実は劣悪ないじめ行為でしかない。こしたことが、驚くほど頻発している」との懸念を示した。(c)AFP
関連写真画像 1枚・ロンドン(London)で行われたPride of Britain Awardsの授賞式に登場したポップ・グループ「ガールズ・アラウド(Girls Aloud)」のメンバー(2005年10月10日撮影)の写真画像。
